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逆まつ毛とは?
逆まつ毛は“内反症”とも呼ばれ、何らかの原因によりまつ毛が外側ではなく眼球側に向いてしまい、眼球と接触することで目の痛みやかゆみ、充血、異物感などの症状を起こします。
症状が重くなると、角膜を傷つけたり、結膜炎や視力の低下を起こしたりすることがあります。
逆まつ毛はお子様にみられる場合や、若者にみられる場合、高齢者の方にみられる場合など、様々なケースがあります。
逆まつ毛の種類・原因
逆まつ毛は、その状態によって以下の3種類に分類されます。
睫毛乱生
まつ毛の生える向きや並びが乱れているために、まつ毛の一部が角膜や結膜に接触している状態です。
目の痛みや異物感、充血、目やにといった症状のほか、涙が出る、まばたきが異常に多くなるなどの症状を引き起こします。
睫毛内反
下まぶたの縁の皮下組織量が多く、これによりまつ毛が押されて眼球に当たる状態を言い、お子様に多くみられる症状です。
上まぶたの内反は蒙古襞が強い場合に起こることがあります。
まつ毛が角膜や結膜に接触して傷つき、痛みや異物感、涙が出るなどの症状を引き起こします。
眼瞼内反
加齢によってまぶたの筋肉や靱帯、皮膚がたるんで眼瞼が内側に向くことにより、まつ毛もその影響を受けて同様に眼球側に向いてしまう状態を言います。
高齢の方、特に70~80代の方に多くみられます。
逆まつ毛の症状
逆まつ毛の主な症状は次の通りです。
場合によっては視力低下を起こす恐れもありますので、気になる症状がある時はお早めに堺市の橋本形成外科・美容皮膚科へご相談ください。
- 目の痛みやかゆみ
- 目の充血
- 目の異物感(ゴロゴロ感)
- 涙や目やにが出る
- 目が見えにくい・かすむ
など
その他の症状
また、逆まつ毛によって以下の症状を引き起こすこともあります。
子供の逆まつ毛
子供の逆まつ毛のほとんどは先天的なもので、成長するにつれて解消されていきますが、10歳を過ぎても改善されない場合や症状がひどい場合には、手術の対象となります。
治療のタイミングが遅れると乱視や弱視の原因となる恐れがありますので、お子様の症状が気になる場合はすぐに当院までご相談ください。
逆まつ毛の治療
逆まつ毛の治療としては、症状に対する対症療法として目薬の使用やまつ毛を抜く等の治療がありますが、完治を目指すには手術が必要です。
逆まつ毛の手術は保険適用の対象となり、日帰り手術が可能です。
埋没法による手術
まぶたに糸を埋め込むことで、まつ毛を外側に向ける手術です。
皮膚の切開が不要なため、術後の腫れが少なく完治までの時間が短いという利点があります。ただし、コンタクトレンズの着脱などで症状が再発する場合もあります。
切開法による手術
まつ毛近傍のまぶたを一部切開し、過剰な組織を切除したり、緩んだ筋膜群を短縮したりしてまつ毛の向きを調整します。切開をともなうことで術後の腫れや内出血のリスクは高くなりますが、埋没法よりも再発率が低いという利点があります。
なお、上まつ毛の内反が強い場合は、内皆形成術(目頭切開)による修正を行うことがあります。